2020/09/30

講堂でのハイブリッド講義

 今日は、1年生がほぼ全員履修しているオムニバス講義で対面講義をやりながらライブ配信する方法での授業の第2回をやった。

他の先生を講演者として呼んでやるのは今回からなので実質初回。200人強(履修しているけどLMSにログインすらしていない人はとりあえず数からは除いて)の受講予定者を、基本的に対面とZOOMに半々に分けた。ただし強制ではなくて、他の授業との兼ね合いや、登校することへの不安など考慮して選択できるようにした。結果的には、対面で来たのが50人程度、ZOOM上では135人程度の参加。やはり大学に慣れてくるとオンラインでもいんじゃない?という空気になってくるのかな。会場は講堂なので50人くらいなら全然密にはならない。すべてのドアと窓を開けた状態で講義を行った。

以下、システム構成の話。

とりまとめ役で司会の伊藤がホストとしてZOOMを立ち上げ、講演者の先生を共同ホストとして画面共有を許可(学生が唐突に画面共有しないように画面共有や注釈機能はホストのみ可に設定)。講堂のスクリーンに画面を写しつつZOOMでも共有して講演をしてもらった。講堂ではZOOMは教卓のコントロールパネルから出ている有線LAN(線は1本)のみでしか使用できないので、小型のハブを持ち込んで伊藤のPCと講演者のPCに分岐。

問題は音声で、PCのマイクで音を拾うと、会場のスピーカの音と混じってかなり聞き取りにくくなるため、PCと接続するピンマイクを用意。講演者は会場のマイクで講堂にいる人に音声を届けて、ピンマイクでZOOMにいる人に音声を届けるという方式にした。いくつか試した中ではこれがベターだった。ピンマイクは講演者にはUSBの有線でつなげるものを用意。司会の伊藤は無線でPCにつなげるピンマイクを使用。無線のピンマイクは音量が小さいと急に音を拾わなくなる癖があるようなので、伊藤が使ったのだけど、質疑応答の時に遠くに座っている学生のところにマイクを持って行ってしゃべらせることができて思わぬメリットがあった。

質疑応答は会場での応答に加えて、ZOOMからの質問も受け付けた。ZOOMで音声で発言してくる学生はいなかったがチャットでの質問は結構出てきて、かなり活発な質疑応答になった。今まで講義でここまで活発だったのはあまり記憶がないかも。

学生の中にはZOOMできちんと見れないという人もいた。講演を録画しておくことで、そのあたりはフォローできるような形にもした。

とりあえずは大きなトラブルはない状態でのスタート。

っていうか、この形式の講義がスタンダードでよい気がするなぁ。ちょっと準備が大変だけど、それ以外はあまり悪いところがない。状況が悪化したらすぐに完全オンラインに切り替えもできるし。