- オープニング
- キーノート
- VAST、InfoVis、SciVisの統計
3日目:VIS2017オープニング
VIS本会議始まりました。今年も参加者数は37か国、1000人超えで、初参加者は354人とのこと。学生は364人。
メインの会場はこんな感じ。本当に1000人近くいるのか、大変疑問。そもそも1000人入るのか? |
昨年に引き続き、Test of Timeという企画がありました。
これは、「未来をよりよくするために、過去に光を当てる必要がある。可視化コミュニティさらにはコミュニティの外にも大きな影響を与えた過去の研究、そして来るべき時代にも影響がある研究」を表彰する企画となっており、VASTの10年、InfoVisの10年および20年、SciVisの15年および25年前の論文からそれぞれ選ばれ授賞式が行われました。
こういう重要な功績をリスペクトする企画は大事だと思うのですが、ちょっと長かったかな。スライドなしでスピーチが延々続くのはつらいです。どんな研究でどんな影響があったのかをスライド使って説明してほしかった。。。
受賞論文は、よく知っているところとしては、ManyEyesとJigsaw。あと、S.K.CardとJ.Mackinlayという大御所のThe Structure of the Information Visualization Design Spaceという論文。これは学生時代よく眺めた。
ちなみに賞状がかっこいい |
今年の新しい構成として、オープニングの中でベストペーパーの発表が行われました。VAST、InfoVis、SciVisのそれぞれのベストペーパーの発表および授賞式が行われたわけですが、前段の授賞式ですっかり眠くなっていてあまり頭に入らず。残念。
ベストペーパーを全員が聞けるという意味ではよい企画なのかなと思います(ベストペーパーの紹介は後程)。
3日目:VIS2017キーノート
キーノートは"Analytics Inspired Visualization: a Holistic In-situ Scientific Workflow at Extreme Scale"という講演で、SciVis系の話だったのできちんとは理解出来ていませんでしたが、超巨大データシミュレーションしてPost-Hocでインタラクティブに可視化・解析をすると、データがでかくて大変なので、In-Situに(オンメモリで)可視化・解析する、その仕組みの概要と事例の紹介というお話だったように思います。
VAST、InfoVis、SciVisの統計
VAST:
VASTはTransactionに掲載されるのと、会議のProceedingsだけに掲載されるのと2種類あります。(もちろんTransactionに掲載される方が価値が高い。)採択率は、
- TVCG Trackとして採択:21.4% (37/176)
- Conference-only trackとして採択:8.7% (15/176)
- (ポスターは86%(19/22))
です。フルペーパーに関しては昨年より投稿数は増えてますが、レベル的には昨年とほぼ変わっていないようです(その分発表数が増えたはず)。全体としては30%くらいはどちらかには採択されているということになるので、異常に難しいというわけでもないのですね。査読は1stサイクルと2ndサイクルの2回あるのですが、2ndで一本落ちているらしい。やはりそういうのもあるのか。
国別投稿数と採択率はやはりアメリカが圧倒していて、中国がそれに迫っている。そしてドイツの効率がよい。オーストリアも結構効率よく通っており、可視化の分野のトップレベルがドイツとオーストリアに多いことがよくわかる。日本と韓国は全敗(そもそも投稿数が少ないので私も出せずに反省)。
論文の傾向としては昨年の傾向がさらに加速して、機械学習系が多く、地理情報系は投稿数のわりに採録件数が厳しいという状況です。
InfoVis:
採択率は
- TVCG Trackとして採択:22.9%(39/170)
- (ポスターは87%(56/64))
となっており、VASTとほぼ同じですが、フルペーパーはすべてTVCGに載るというところが違います。PCメンバーの男女比とかも出していて、女性の比率は昨年の28%から37.9%にアップしたらしい。ゆくゆくはイーブンにしたいらしい。
SciVis:
詳細は聞いていませんが、採択率が19%、2ndサイクルでも落としまくりで荒れたと聞いています。実際SciVisはセッション数が少ない上に会場も僻地&狭い部屋が割り当てられていました。来年からはいろいろ改革がなされる模様。