共同研究について
北海道情報大学・伊藤正彦研究室では、学生のための研究費獲得あるいは社会の役に立つ技術および知見を生み出すため、企業や公的な機関の方との共同研究を募集しています。
研究テーマとしては、情報可視化を用いたデータ分析に関係するもの、または、データアーカイブ、ユーザインターフェースに関するテーマであれば、積極的にお受けしたいと思っています。特にデータがたくさんあるけれど、何に使えるか分からない、新しいシステム・デバイスがあるがなんか変わった使い方ができないか?などの場合、相談に乗ります。
予算の目安としては、年間50~150万円程度で、可能な限り1人~2人の学生をその研究に当て、1年間取り組んで成果を出していくことを目指します。ただ、基本的には複数年度の共同研究を希望します。成果は論文として対外的に広く公開してもよい形を取ることをお願いすることになると思います。
大事な点として、ある程度こちらで自由にやらせてもらって、失敗を許容していただける形で研究を進めさせていただくという点をお願いすることになると思います。予算は、基本的には、研究室環境整備、実験実施にまつわる経費、論文投稿に関わる経費および旅費に用います。
2024までの実績:
- 株式会社帝国データバンク
研究室で取り組んでいる研究内容
研究分野:
情報可視化、データサイエンス、データ工学、ユーザインタフェース
研究キーワード:
ビジュアルデータ分析、ビッグデータ、データアーカイブ、点群データ
研究内容:
情報可視化とは、大量のデータを視覚的に表現し、そこから何か面白い現象や新しい現象を発見し、見つけたものを視覚的に人に説明できるようにする、といった目的を実現するための技術のことです。その中で新しい表現手法や新しい分析手法を考え実現するという研究に長年取り組んでいます。
情報可視化の中でも特に、多変量データ、地理データ、時系列データおよびネットワークデータに対する可視化の仕組みの開発とそれらを用いた分析を中心に研究活動をしています。最近では、河川水難事故の分析システムや旅行支援システムの開発にも取り組んでいます。さらに、スポーツデータの可視化・分析のための新しいインタフェースの開発に力を入れています。
また、新しいテーマとして実世界をスキャンすることによる点群データの作成と、点群データを用いた新たな可視化インタフェースの研究開発に取り組んでいます。特に現在、大量の点群データに対する新たなナビゲーション手法の開発、点群データの重要度に応じた抽象化手法の開発などに取り組んでいます。
情報可視化により「データと人、人と人、データとデータとをつなぐ」コミュニケーション技術を創出することを目標にしています。