2021/10/10

第49回可視化情報シンポジウムを終えて

 2021年9月9日から11日までの3日間にわたって開催された第49回可視化情報シンポジウムが大きなトラブルもなく無事終了しました。

今回は、参加登録者が250人で発表件数134件、最大5パラで回しました。幹事を引き受ける前に想像していたよりもはるかに大きなシンポジウムで、いろいろと大変だとは聞いてはいたのですが、とにかく無事終わって、ほっとしています。正確には、終わったことよりも初日のオープニングが終わった時が一番ほっとしていました。ホントに準備間に合うのか?これ?という状態だったので。

オンラインのシンポジウムとしては昨年に引き続きという形になりましたが、参加した多くの方からオンラインとは思えない一体感があったとの感想を頂きました。今回時に意識したのが導線のコントロールで、並列して行われるセッションや機器展示.特別講演.ランチョンセミナーおよびアートコンテストにスムーズに多くの皆さんが参加できるようにとにかく気を使って運営を行いました(結局、伊藤が3日間ずっと司会進行をしているような状況になってしまったのは反省点ではありますが)。

オンラインのツールとしてはZOOM、Slack、Gather.Townの3つを用いました。

  • ZOOMは単一のURLで全員が一つの会場に集まるようにし、並列セッションの際にはブレイクアウトルームをその都度セッション名に合わせて作成して、参加者が目的の会場に移動しやすくしました。毎回全員を一か所に集めなおすことでアナウンス・宣伝等をしやすくなったと思います。
  • Slackは参加者同士のコミュニケーション、アナウンス、トラブル対応の目的で導入しました。今回それほどうまく活用されたとは言い難い感じではあったのですが、Slackを会議運営に用いることに対して新鮮だというご意見もいただきました。情報系の会議ではオンサイトで実施していたころからかなり活発に利用されており、これから現地開催になった際にも併用する価値は高いと考えています。
  • Gather.Townは、近くにいる人同士で会話を楽しめるオンライン環境で、懇親会会場および会議中の雑談の場として用意しました。懇親会では、一体感があったとかなりの好評をいただきました。ZOOMの会議では、ばったりあった人と立ち話することや、講演を終えた発表者と雑談することなどが困難なため、ZOOMの補完ツールとしての導入意図もあったのですが、ZOOMとGather.Town間の行き来の点で課題が残りました。ヨーロッパの会議とかは最初からGather.Townで全部やっていたりもするので、その方がむしろ良いのかもしれません。ちなみに、以下は、懇親会場(Gather.town)のフロア図です。机のレイアウトが会議名になっています。素晴らしすぎる。アルバイトの学生さんの力作。スポンサーバナーに近づくとPR動画や広告画像が見れます。
今回改めて、ホントに仕事のしやすい素晴らしい実行委員会で仕事できたなーっと満足感で一杯です。仕事の進め方や環境の整え方(インフラ的な意味だけではなく、心理的安全性という意味でも)など、物凄く勉強になりました。結構、本業に活かせるノウハウがいっぱい溜まったと思います。
      学会運営の大事な役職を務めるメリットはいくつかあって、以下はそのなかで今回特に感じたものです。
        1. とにかく人脈ができます。何しろ、開催するまで、あるいは始まってからもかなり多くの人とやり取りをする必要があり、これは後々自分にとっての資産になっていきます。
        2. いろいろな人の運営ノウハウを学べる。これは今回自分がトップではなかったからこそではありますが、実行委員長の藤代先生の運営の進め方はかなりいろいろと学びが多かったです。
              そんなわけで次は第5回ビジュアリゼーションワークショップの実行委員長です。みなさま引き続きよろしくお願いいたします。